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いじめからの脱却とほめるということ

いじめられていた私を変えてくれた先生

こんにちは、エチュードの運営元 株式会社ペイフォワード代表の多田修です。

大阪市西区の南堀江で放課後等デイサービスと学童保育エチュードキッズシアターを運営しています。

 いじめられた幼少時代

池田先生のイメージ画 私が書きました
私は子どもの頃いじめられっこでした。
走り方が変だと笑われ、100メートル走はもちろん、
野球もサッカーも跳び箱飛ぶのさえも走るので、体育は大嫌いでした。
野球の取り合いジャンケンではいつも最後に残り、
最後のジャンケンで負けた方のチームが仕方なく多田をとるといった感じでした。

中学2年のある日、体育の代行の先生が赴任してきました。
池田先生です。
池田先生の赴任期間はほんの2〜3ヶ月ほどでしたが、体育授業のたびに
「多田、お前はすごい!本気でやったらできる!」と褒めてくれるのです。
私は全く自信がありません。それどころか、一人ずつ跳び箱を飛ぶ際も
「いいかみんな、多田が跳ぶぞ!成功するから見とけよ!」と
みんなの前で注目させられてとても嫌でした。
自信がないので当然跳べるするはずがありません。
「ああ〜また恥かいた」
先生が嫌になりました。

先生の一言で変わる瞬間

ある日、クラスでマラソン大会がありました。
私は目立ちたくないので一番後ろからスタートしました。
しばらく走ると周りが次々後退していき
気付けば2位でゴールしていました。

先生が「ほら、お前はすごいんや!」と駆け寄ってくれた時、
嬉しくて涙が溢れてきました。
「そうか、僕は走っていいんや。カッコ悪いと笑われても結果出せばいいんや!」

自信がついた私をいじめる者はいなくなりました。



トライアスロン世界大会

あれだけ嫌いだった走ることがを大好きになった私は
やがて海外のトライアスロン大会で日本人記録を打ち出すまでになりました。

子どもの頃いじめられていた自分はいつしか、
世界のトップアスリートと同じフィールドで戦うまでになったのです。

やる気スイッチが切り替わる瞬間

人生はどこでどう変わるかわかりません。

誰もがまだ自身すら知らない未見の能力を潜在的に持っています。
必ずあるはずです。
ただそれは、自分自身で引き出せるものではなく、
経験値によって自ら気付く、
もしくは相手から気付かされて引き出せるのではないでしょうか。

池田先生の励ましで、私はこれまで走ることに対して
「またいじめられる」とマイナスなイメージで思い込んでいたのが
「なんだ、カッコ悪くても走ればいいんだ」へと180度考えが変わりました。
いわゆるやる気スイッチがオンに切り替わった瞬間ですね。


相手を褒めるということ

ただ、マラソン大会で結果が出たから良かったものの
もし、そうじゃなかったとしたら
跳び箱が飛べなかった時のように
余計に萎縮してしまっていたかもしれませんし、
更に先生が嫌になっていたかもしれません。

子どもはとてもデリケートです。
是非とも褒めて伸ばしてあげたいものですが
良かれと思ってやたら褒めたり励ましたりすることが
相手にとっては迷惑や妨げにもなりかねません。

人が何気なく放った一言は
相手を活かすことも
傷つけ殺すことだってできます。

どうして褒めるのかの意味が大事です。

ほめ達検定の受講者さん

ほめ達さんはみなさんご存知ですね。
ほめ達検定で有名な一般社団法人 日本ほめる達人協会の西村貴好先生です。
実際にはお会いしたことはありませんが、
TVによく出演されていたのでホームページを拝見すると
とても素晴らしい理念で活動されていると共感しました。

昔、ほめ達検定をこれから受講される方と知り合いました。
「今度ほめ達検定受けるんですが、ウチの社員をどう褒めて良いのか分からないんです。
うーん褒めねば褒めねば・・・」
と頭をかかえて、その人は褒めるのが目的になってしまっていました。

相手に関心を寄せて心から褒める

私は何も無理に褒めなくても相手の良いところがあれば
その時言葉にしてあげれば良いんじゃないですかと伝えました。

褒めるのが目的ではないはずです。
そもそも何のために褒めるのか。
大事なのは相手に関心を寄せて心から褒めることなのです。

人は自分に関心があると思うと嬉しいですし
褒めてもらえると心開きます。
相手から喜んでもらえると自分も嬉しくなります。
そうして相手との信頼関係が築けます。

無理してまで褒める必要はありませんし、
本当にこの人素敵だなと思ったことを素直に言葉にすれば良いのです。


尊敬できる人の真似をする

私は池田先生との出会いがきっかけで人生が変わりました。
本当に才能を見抜いて下さっていたのか。
それとも単にいじめられてる私に自信をつけさせてやりたかったのか。
先生があれほど私を褒めてくれた真意は今となってはわかりません。

しかし池田先生のおかげでいじめから脱却できました。
世界のトライアスロンを経験できました。
この経験は私の人生で、どんなことがあっても負けない
強い精神力が身につき糧となっています。

私は池田先生のような指導者になりたいです。
先生から学んだことを次の若い世代に伝えていきたい。
これが弊社の社名ペイフォワード=恩送りの由来になっています。

心の師匠がいることは素晴らしい財産です。
ほめ達さんにしろ、みなさんそれぞれに師と仰ぐ方がいるかと思います。
どうぞその方たちの真似をして下さい。
それを次世代に引き継いで良い社会を築いていきたいですね。


文 多田修


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